ビジョンを浸透させるには納得感のある説明をリーダー自身が何度も語ること
先日、リーダーシップはトップダウン型からビジョン型に変わりつつあるという話をしました。リーダー自身が動きまわるのではない。むしろ何もしない。ただ、やることはビジョンを作ることと、ビジョンを浸透させるなのだということ。
ビジョンはリーダーの直感で作ってもいい。直感でもいいが、リーダー自身が腑に落ちていることがポイント。そして、大事なのはそれをどう組織に浸透させるかであり、そのためには納得感のある説明が必要です。バカ正直に、「直感でビジョンを作りました」ではいけなくて、後付けでもいいので納得感のあるストーリーで説明することが必要です。
ビジョンは一回周知しただけとか、資料を配っただけで浸透するものではない。ビジョンを作ること、納得感のある説明をすることに加え、何度も何度もリーダー自身の口で語ること、振り返ることによって少しずつメンバーに根付いていくものです。そして、ビジョンが組織に浸透したら、あとは最後尾から任せて見守るのみ。現場に任せる。リーダー自身が最前線で動き回るのではないんですね。
ただし、前提として、チームメンバーの人選は必要。能力があってもビジョンに共感できなければ必要なメンバーとは言えない。素直さがあって、まわりの声に耳を傾ける、チームの価値観を理解しようとする姿勢がなければチームの結束力は強くならない。チームメンバーの人選と適切な人材配置を行い、働きやすい環境や組織風土を作ることもリーダーの大事な仕事といえる。
お金、出世などの価値観ではなく、仕事の社会的意義や社会にどう貢献できるのかということがしっかり語れるリーダーでありたいですね。